
グラフィックデザイナーにPCは必須。でも“ノート”も同じくらい大事。
ラフスケッチ、言葉の断片、配色やフォントのメモ、打ち合わせの要点——
発想から制作進行、共有までを一冊に集約できるのがノートの強みです。
ここでは、現場で使えるノートの活用法とメリットを、紙とデジタルの併用前提でわかりやすくまとめます。
「ノート中心+PC補完」でも、「デジタル中心+紙で着火」でもOK。自分の型を見つけましょう。
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“ノート派”が成果を出せる理由

ひらめきを逃さない:思考は一瞬。手で描けば、形・言葉・矢印で“意味”が残る
俯瞰と連想がしやすい:見開きで並べ、前のページに即ジャンプ=発想が連鎖
チーム共有の起点:ラフは“完成度いらず”。会議での合意形成が速い
自分史がたまる:配色・書体・構図の試行錯誤が資産化=再利用が効く
グラフィックデザイナーのノート活用(6つの軸)

① スケッチ&アイデア出し(常時携帯が正義)
ミニラフ+3語メモ:ラフの脇に「目的/ターゲット/感情」を3語で添える
色・質感の当て込み:色鉛筆・水彩ペンで配色の“温度”を先に決める
観察スケッチを日課に:街のサイン、紙器の構造、影の落ち方——素材庫が増える
② プロジェクト管理(紙で設計→デジタルでアラート)
見開きにWBS(ざっくり工程)、右上に締切、左下に依頼事項
**優先度▲▼と依存関係→**を矢印で明示
変更はデジタルで確定→紙には矢印と一言コメントでトレース
③ デザイン仕様メモ(再現性を上げる)
カラー:HEX/CMYK/PANTONE、意図(背景・主役・アクセント)を一行で
フォント:書体名・ウエイト・サイズ・行間・字間の“基準”をメモ
書き出し規定:サイズ/解像度/余白/命名規則をテンプレ化
④ インスピレーション収集(一次情報を増やす)
URL+検索語を必ずセットで記録(後から再探索が効く)
本・雑誌・展覧会・街景色は写真+スケッチ+一言で残す
実物大モック(紙器・書体サイズ・ピクト)で触覚テスト
⑤ ミーティング/FBログ(後戻りコストを下げる)
ページ上段に議題・目的・参加者・日付
余白に決定/保留/宿題の3枠を固定
クライアントの言い回しは**引用符「 」**でそのまま書く=意図の取り違い防止
⑥ ノートの便利さを最大化(紙×デジタルの役割分担)
紙=発想・俯瞰・合意形成の“土台”
デジタル=版管理・共有・通知・検索
重要仕様は紙→写真→案件フォルダに即アップ(紛失対策&共有)
今日から真似できる“ページ設計”サンプル

見開きフォーマット(提案用)
左:コンセプトワード/ターゲット/解決したい課題
右:ラフ3案(A/B/C)+色の方向性(主・従・アクセント)
下段:想定媒体・サイズ・納品形態・スケジュール
仕様メモテンプレ
ありがちなお悩み→即効リカバリ
ノートが散らかる → 右上に必ず案件タグ(#client_YYMM)/月末に目次ページを作成
アイデアが細る → 朝イチ5分の観察スケッチ+1語メモを習慣化
FBが混線 → 決定・保留・宿題を色で分離(3色ルール)
再現に時間がかかる → 仕様は最低限5項目(色・書体・余白・書き出し・命名)だけでも固定
紙もデジタルも“二刀流”が最強
紙の強み:スピード・解像度外の“体感”・俯瞰・自由度
デジタルの強み:変更耐性・共有・検索・バックアップ
使い分けの合言葉は「紙=設計と思考、デジタル=実装と共有」。
役割を決めると迷いが消え、制作が軽くなります。
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まとめ
グラフィックデザイナーにとってノートは、発想を着火し、進行を整え、品質を再現するための相棒。
ページをめくるほど“あなたのデザイン史”が厚くなり、次の提案の根拠になります。PCとスマホの力を借りながら、自分に合うノートの型を育てていきましょう。
今日の1ページが、次の“いい仕事”につながります。








