グラフィックデザイナーのノートの使い方

グラフィックデザイナーの仕事にパソコンは欠かせませんが、意外とアナログなノートもたくさん使っている方もいます。ノートはアイデアをメモしたり新しく考えたりといった頭の中の整理や、プロジェクトのスムーズな管理にも役立つアイテム。自分のデザインの統一感を保ちながら、他の人ともスムーズにコミュニケーションするため手放せません。
この記事では、グラフィックデザイナーにとってノートの使い方やメリットについて、わかりやすく解説していきます!グラフィックデザイナーに興味があるという方や、クリエイティブな発想をするためのヒントが欲しいという方はぜひご覧ください!
“ノート派”が増えると嬉しいのですが、時代が変わろうとノートを中心にパソコンや携帯のデジタルの機能を活かすのがグラフックデザイナーには最適な気がします。ノートはあくまでアイデアや会議や打ち合わせの・気になるアイデアのキーワードを記録することであなたのグラフィックデザイナーとしての成長が望めるし歴史になったり見返すことで再利用できる言葉や表現を見つけることがノートにはできるのです。ページをペラペラ捲ってね♡

こんな風に使ってる!グラフィックデザイナーのノート術!

グラフィックデザイナーは仕事のスケジュールやデザインのアイデアのためにノートを使っています。その方法はこちら!

① スケッチとアイデアを描く
② プロジェクトの管理
③ デザインに関するメモ
④ インスピレーション集め
⑤ メモやフィードバックの記録
⑥ ノートの便利さ


ひとつずつ具体的に解説していきましょう。

グラフィックデザイナーは、こんな風に使っている①〜③

①スケッチとアイデアを描く
スケッチとアイデアを描くことをより効果的にするための具体的な方法をご紹介します。実践を通じて継続的に描くことを意識して、自分に最適な方法を見つけてください!

《常にノートを持ち歩く》
創造的なアイデアやインスピレーションはいつ降りてくるかわかりません!常にノートを持ち歩き、思いついたらすぐに描くことに習慣をつけることが大切です。

《スケッチする》
アイデアを的確に伝えるためには絵や図も必要です。そのため日ごろから目についたものをスケッチ(粗描または素描)しておくとよいです。時間をかけずにアイデアを素早くスケッチすることで、その瞬間のイメージや感情を捉えたり、色鉛筆や水彩ペンを使うことでより具体的なイメージを表現したりできます。線の引き方やシェーディングの技術など、基本的なスケッチ技術を習得してみましょう!

《アイデア出し》
スケッチをしたらアイデアを補足する言葉をメモしておきましょう。アイデアの背景や目的、特徴などを簡単に書き残すことで、後で思い出したり、打合せ時や企画書の作成時など他の人と共有したりプレゼンする際に役立ちます。

《カラーとテクスチャー》
カラーやテクスチャーの要素を取り入れることで、より具体的なイメージを表現することができます。色鉛筆や水彩ペンなどを使ってこうしたいをカラー化にプラスして言葉でも残しいろいろ試してみてください。

② プロジェクトの管理
プロジェクトの管理をスムーズにするため、アイデア出しに入る前に打ち合わせした内容やスケジュール(制作進行管理)にノートを使います。ノートに残すことで完成までの流れがわかるし依頼の方向を間違うことが減ります。自分に合う方法を見つけてみてください!

《プロジェクトごとにノートを用意する》
各プロジェクトに対して専用のノートを用意すると便利です。ノートの表紙にプロジェクトのタイトルや目標を書き込むことで、簡単に識別できるようにします。これは、大きなプロジェクトに有効で、普段のプロジェクトにはアイデアノートとして1年使い切るようにノートを用意しておくのがおすすめです。

《目標とタスクのリストを作る》
プロジェクトの目標やタスクを明確にするため、リストを作ります。ノートの最初のページに目標を書き出し、それに対応するタスクを箇条書きで追加し分かりやすくしていきます。

《タスクに優先順位を付ける》
タスクを書き出したら優先順位付けしましょう。重要なタスクや締切のあるタスクにはカラーペンなどで目立たせるとよいですね。優先順位に基づいてタスクを順次処理していくことで、作業効率をアップさせることができるので、ここで作業しておくと後々楽になります。

《進捗状況を追跡する》
プロジェクトの進捗状況をノートに記録しましょう。進捗バー、タイムライン、またはカレンダーを使って、タスクがどれだけ完了しているかを可視化します。そうすることで、プロジェクトの進行具合を把握しやすくなり、トラブルを未然に防げます。

《重要なメモやアイデアを書き出す》
プロジェクトの進行中に重要なメモやアイデアが浮かんだら、それをノートにすぐ書き出しましょう。関連するページやセクションに書き出しメモを追加することで、後で分かりやすくなります。

《ミーティングやフィードバックの記録》
プロジェクトのミーティングやクライアントとのコミュニケーション時(会議)では、重要なポイントやフィードバックをノートに書き出し記録しましょう!会議の日付や参加者、話題ごとにセクションを作成し、詳しいメモを取ることで、意図を明確にしやすくなります。

《ファイルやリソースの整理》
プロジェクトに関連するファイルやリソースを整理するため、ノート内の専用のセクションや案件をタイトル化して書き出すと便利です。重要な文書やアイデアスケッチ、デザイン素材などを整理し、必要な時にすぐに見返すことができるようにしましょう!

③ デザインに関するメモ
最近のデザインの最終的な作用はパソコンのデザインソフトを使います。手描きのアートは別ですが、ノートにソフトのカラー設定情報やフォント名などを記録しておくとソフトの設定の再現や変更の時に便利です。しっかり整理し、必要な時にすぐに確認できるようにしておくことで、デザイン作業がスムーズに進められます。

《カラー設定情報の記録》
カラーピッカーやカラーコードのツールを使用して、カラーサンプルを取得します。デザインソフトウェアやカラーパレット生成ツールを活用すると便利です。そしてそれを整理するために、テーマやプロジェクトごとにカテゴリ分けしましょう。ノート内のセクションやページを使って、それぞれのカテゴリに対応する場所を作り分かりやすく書き出して記録しておくと後々便利だし違うプロジェクトの時に参考になります。

《フォントの記録》
フォントを使用する際には、そのフォントの名称と特徴を記録すると便利です。ノートにフォントの名称やスタイル(太字、斜体など)、使用する場面や目的などをメモすると、うっかり忘れたときに見返せます。フォントの外観やスタイルを分かりやすくするため、フォントのサンプルを手書きで描写するのもよいです。こちらも整理するために、カテゴリ分けを行います。デザインの目的やスタイル、プロジェクトごとにフォントをグループ化し、それぞれのカテゴリに対応する場所をノート内に作りましょう。

グラフィックデザイナーは、こんな風に使っている④〜⑥

④ インスピレーション集め
インスピレーションを収集しデザイン作業に使用することで、クオリティアップや効率化が期待できます。自分の興味や関心、個性やスタイルを反映したデザインに取り入れることも楽しくなるのでオススメです。以下の方法でアイデアを見つけ、ノートに記録していきましょう!

《オンラインギャラリーやデザインプラットフォームを見る》
ウェブ上のデザインギャラリーやポートフォリオサイト、デザインプラットフォームを閲覧して、他のデザイナーの作品を見てクリエイティブなアイデアやトレンドを見つけます。このときも参考にしたウェブのURLや検索ワードをノートに書き残しておくと再度見たいときなどに便利ですよね!

《デザイン関連の書籍や雑誌の読書》
グラフィックデザインに関連する書籍や雑誌を読むことで、新たな視点やテクニック、デザインの理論に触れることができます。デザインの歴史や有名なデザイナーの作品について学ぶことも重要です。この時も気になったことをノートに書き残すことが重要です!

《アート展やデザインイベントの参加》
アート展やデザイン関連のイベントに参加することで、他のアーティストやデザイナーと交流したり、作品を見たりすることができます。展示会やワークショップなど、クリエイティブな空間ではインスピレーションが働きやすくなるのでオススメです。ここでも気になって次に使えるヒントがあればノートに書き残すことが重要です!

《自然や日常の観察》
自然や日常の中にも多くのインスピレーションがあります。風景、建築物、色彩、パターン、テキスチャーなど、周囲の環境に目を向けて観察しましょう。普段見過ごしていたディテールや形状が、デザインのアイデアにつながることもあり写真やスケッチなどでノートに残すことをおすすめします。

《スケッチやモックアップの作成》
クリエイティブなアイデアを形にするために、スケッチやモックアップを作成してみるのもよいです。手書きのスケッチやデジタルツールを使ったモックアップ作成は、アイデアの発展や改善に役立ちます。手にする物のデザインでは実際に表現を制作し手にして様々な方向から見たり触ってみることもかなり重要です。絵やマーク文字の大きさなど実物大で確認できるとさらに良いものが完成します。

⑤ メモやフィードバックの記録
メモやフィードバックの記録を整理し、効果的に活用できるようにします。後で共有するときにも便利です。メモはまめに取り、重要な情報を逃さないようにしましょう。メモするタイミングや方法にはこんなことがあります。

《ミーティングやクライアントとのコミュニケーション》
ミーティングやクライアントとの対話やディスカッション中に重要なポイントや意見が出たら、メモを取りましょう。キーワード、フレーズ、または要約を書き留めることで、後で思い出しやすくなったりそのことについて調べることを忘れないためにもなります。

《プロジェクトやテーマごとに分類》
メモをプロジェクトやテーマごとに整理することで、後で必要な情報を簡単に見つけることができます。ノート内のセクションなどを使って、関連するメモをまとめましょう。

《タイムスタンプやタイトルを付ける》
メモをタイムスタンプやタイトルで区別すると、メモをすばやく特定することができます。メモの日付や時間、重要なキーワードや内容をタイトルに年月日を付けたメモを残すと後々いつのなんのことだったか分かるので便利です。

《重要なフィードバック》
プロジェクトの進行中にクライアントやチームからのフィードバックがあったら、それをメモに記録しましょう。具体的な指示や要望、承認された変更などを正確に書き残すことが重要です。

⑥ノートの便利さ
ノートだとこれらの記述が複雑でもページをペラペラめくって確認することができますがデータは確実にプロジェクト別にしっかり記録しないとカンタンなメモも重要な事柄も見失いかねません。

まとめ

グラフィックデザイナーにノートは欠かせません。クリエイティブなアイデアの記録やプロジェクトの管理、インスピレーションの収集、スケッチやメモを通じてアイデアを形にし、整理して保管することで、デザインの一貫性を保ちながら効率的に作業ができます。さらに、ノートは自身の成長や振り返りにも役立ちます。手書きのノートとデジタルツールの活用を組み合わせ、自分に合ったノートの使い方を見つけてください。大切なポイントは、ノートは常に持ち歩き、整理し、必要な時に素早くアクセスできるようにすることです。

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