
納期前に焦る・案件を飛ばす・間に合わない——信用を落とさないための最短ルートは、
**「ガントチャート(全体の見える化)」×「ノート(現場の意思決定ログ)」**の二刀流。
この二つを合わせると、作業時間の見積もり精度が上がり、優先順位と依存関係がズレないので、結果として品質も守れます。
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はじめの一歩:プロジェクト理解と要件確認(7ステップ)

- クライアントのビジョン理解:目的/ターゲット/成果物の用途 
- 積極的なヒアリング:禁止事項・必須表現・参照データの有無 
- 視覚リファレンス収集:近い作例・配色・テイスト(出典も記録) 
- フィードバックの基準確認:判断者・回数・所要日数 
- 要件を文書化:サイズ/点数/解像度/納期/費用/支払/使用範囲 
- クリエイティブ提案:A/B/Cの方向性とスケジュール案 
- 定期コミュニケーション設計:チェックポイントと報告方法 
ノートの1ページ目は「要件定義」。決定/保留/宿題の3枠を固定すると迷子になりません。
タスクの洗い出し:大枠→細分化→順序立て

- 目的とタッチを確定(写実/デフォルメ/フラット 等) 
- 大枠:ラフ/清書/着彩/修正/最終化/入稿 
- 細分化: - ラフ:構図案3種→方向確定→詳細ラフ 
- 清書:線画→整形→質感下地 
- 着彩:配色設計→光影→仕上げ効果 
- 修正:FB1→再提出→FB2→確定 
- 入稿:書き出し規定→命名→転送 
 
- 順序を決める:依存関係(例:配色は方向確定後)を矢印で明示 
- 見積り:各タスクの所要h+バッファ(×1.2) 
- グルーピング:同ツール工程をまとめてセット作業に(手戻り減) 
ガントチャートの作り方(実務ポイント)

- タイムライン作成:開始〜納品まで横軸に日付(週単位でもOK) 
- タスク配置:棒で期間を描く(長さ=所要時間) 
- 依存関係:前工程→後工程を線で結ぶ 
- マイルストーン:方向確定/中間提出/最終提出/納品 
- 進捗更新:実績バーを重ね、予定との差を即把握 
- リソース割当(複数人案件時):担当・負荷の偏りを可視化 
- リアルタイム調整:遅延はどの棒で吸収するかを決めて書き換え 
ルールはシンプルに:色は3色まで(通常・警戒・完了)、マイルは★、依存は→。
締め切りの優先順位づけ(崩れない順番の決め方)

- 納期の意味を確認(入稿締切か掲載開始かで余白が違う) 
- 重要度×緊急度でマトリクス管理 
- クリティカルパス(最短完了の連鎖)を特定=ここを守るために他を動かす 
- スケジュールの現実性を週次で評価(過密は質とメンタルに直撃) 
- クライアントと調整:遅延兆候は早期連絡+代替案 
- タイムマネジメント:25分集中+5分休憩(ポモドーロ)で燃え尽きを防止 
進捗モニタリング:遅延を“早期発見・早期修正”

- 予定vs実績を毎日チェック(差分が出たら理由を1行メモ) 
- 進捗報告:達成/未達/阻害要因/次アクション 
- ガント&タスクリストを更新:現実に合わせて常に再計画 
- 問題特定→対策:要件不足?工数見誤り?データ遅延? 
- コミュニケーションの型:定例(週1)+イレギュラー(事象発生時) 
- 再配分:締切に合わせて工程の前倒し/後ろ倒し/省力化案を検討 
“ノート側”でやるべきこと(ガントの相棒)
- 会議メモ:目的/決定/保留/宿題/期日/責任者 
- アイデア&指示の原文:クライアントの言い回しは引用符で 
- 仕様メモ:色(HEX/CMYK/PANTONE)・書体・出力規定・命名規則 
- リスクログ:懸念・発生日・対応・結果 
- 振り返り:案件終了後に「見積差」「遅延要因」「再発防止」を1ページ 
そのまま使えるテンプレ
案件シート(見開き)
週次レビュー(片ページ)
簡易ガント(手帳用・週単位)
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ありがちトラブル → 即効リカバリ
- 見積が甘い:実績を毎回ログ→次回は実績×1.2倍を初期値に 
- FBが遅い:ガントにFB待ち棒を用意し、待機時間を見える化 
- 並行案件で崩れる:クリティカルパス外の作業を朝一に寄せる 
- 仕様迷子:ノートの要件ページに最新版日付を大きく記載 
まとめ|“見える化+記録”で納期も品質も守れる
ガント=全体の道筋、ノート=現場の意思決定ログ。
二刀流にすると、遅延の芽を早く摘めて、修正も怖くない。
今日の案件から、タスク洗い出し→簡易ガント→日次差分チェックの3点セットを始めましょう。








