“ノート”と聞いてあなたは何を思い浮かべますか?
この質問の答えは10人いたら10通りありました。小学生の頃の毎日記入をしていた連絡ノートと答えた人。家計簿ノートと答えた人。毎日の良いことリストノート。ある人は、2014年4月サービスを開始した文章、写真、イラスト、音楽、映像などの作品を配信するウェブサイト“note”と答えました。日産自動車の コンパクトカーNOTEと答えた人も・・・他にも、今では若い女性を中心に、レシピノートや旅ノート、夢を叶えるノートなど、沢山のノート術に人気が高まっています。
そんな中、自分にはどんなノートの使い方が合うのか、どんなノート術があるのかと迷うこともありますよね。まず、自分にあった最適のノート術を見つけるには、目的別にあったノート術を選ぶことが大切です。仕事に活かせるノート術、プライベートを充実させるノート術、家事をスムーズにこなすノート術、一つ一つ素晴らしいものなのに活用法が合っていなければうまく扱いこなすことはできません。
効率よく勉強を進め、結果につながるノート術には根拠がある!?
前提として、全てのノート術に共通することは、頭の中だけで考えていること、心の中にしまい込んでいることをノートに書き出し、「見える化」が出来るということです。自分の内面を「見える化」することで、気持ちの整理ができたり、やるべきことが明確になったり、自分自身をよく知ることができるようになります。また手書きノートは、デジタルと比べても自由に線を引けたり絵やシールを気軽に追加できたりと、思いついたことをすぐに形にして表現できるといったメリットがあります。
さらに、下記のようなメリットについても科学的に明らかになってきています。
書くだけで目標達成能力が上がる
書くことがストレス解消につながる
書くことがクリエイティビティを刺激する
仕事や家事に活かしたい、プライベートを充実させたい。あるいは自分の内面と向き合いたいなど、それぞれ人生でのさまざまな目的があるはずです。利用目的に合わせた適切なノート術や活用法を見つけて、日常にノートを取り入れて生活を豊かにしていきましょう。
この記事では、“学習に活かせるノート術”にスポットを当ててお話ししていきます。
実は、学習ノートを作ることは科学的に効果があることが分かっていて、書くことで脳が刺激されて記憶に残りやすくなったり、デジタルでのメモと比べてテストの点数が上がったりなど、勉強の効率をあげてくれます。効率よく勉強を進め、資格試験合格や自己成長など結果につながるノート術とは?
実は“学習前のノート選び”も重要である、ノート選びの3つのポイントを紹介
はじめに、勉強用のノート選びの3つのポイントについて。
学校の授業で使うノートは指定されていることが多いですが、大人になってからの勉強用のノートは、自分で選ぶこととなります。学習の効果が高まるノート選びのポイントは次の3点。「書きやすさ」「見やすさ」「使用シーン」を踏まえ、選んでいきましょう。
①書くときに手が当たりにくい背表紙が糊づけされたノート
ノートは書きやすさが何よりも重要です。リングノートなどだと、書くときにリング部分に手が当たって書きにくいこともあるため注意が必要です。オススメは、針金や糸で製本されていて、背表紙が糊づけされているタイプのもの。「書きやすさでいえばルーズリーフでもいいのでは?」と考える方もいらっしゃると思いますが、綴じていないとバラバラになりやすかったり、紛失の可能性も高まったりするため避けるようにしましょう。
②罫線や方眼が入ったノート
きれいに書くには、罫線や方眼が入ったノートがお勧めです。白紙のノートだとどうしても文字がズレたり、大きさがバラバラになったりしてしまうものです。また、図表を書くことが多い場合は方眼ノートを選ぶのも良いでしょう。なお、罫線、方眼いずれの場合も、線自体の色は濃すぎないものを選ぶようにしてください。線が濃いと、色ペンや蛍光ペンなどで目立たせたい部分も埋もれてわかりずらくなってしまう可能性があります。
③B5を基本に用途に合わせてサイズを選ぶ
学校の授業ノートで使われることの多いB5サイズ。ただし、使用シーンによっては、別のサイズを選ぶのもいいでしょう。通勤時間やスキマ時間に予習・復習などに使うノートを作るなら、コンパクトで持ち運びやすいA5サイズにするのもお勧めです。
“学習に活かせるノート術”対照的な2つの方法
−学習に活かせるノートが用意できた! −
次はノートを書いていきましょう。“学習に活かせるノート術”対照的な2つの方法をお伝えします。あなたにはどちらが合っているかぜひ試してみてください。
①3冊法「予習ノート」「授業ノート」「復習ノート」
特に資格取得のために学校に通っている方におすすめしたいのが「予習ノート」「授業ノート」「復習ノート」の3冊に分けてノートを作成することです。
メリットは、用途で分けるためそれぞれのノートが整理しやすい、学習内容が理解しやすく記憶にも残りやすくなる。デメリットは、3冊作らなくてはいけないのが大変と感じること。
やり方は簡単で、1冊目の予習ノートには 授業前に、新しく習う言葉や理解が難しい部分について単語や要点を記載しておきます。予習ノートを作成することで、授業のどの部分を集中的に聞くべきなのか明らかになります。
2冊目の授業中ノートには、板書にある全てをノートに書き写すのではなく、自分が分らなかったところや重要なところを中心に書き込んで行きます。主体的にノートを作るのが、このノートのポイントです。
3冊目の復習ノートには、授業が終わった後、間違えた問題のみをまとめたり、人に説明できるかどうかを考えたり、一歩先の理解を目指すために作成し知識を定着させるために作成します。
この3冊ノート術は、“ノートを作ることが目的なのではなく、理解を深め、記憶を定着させること”が目的です。
②ノート1冊法
先ほど紹介した複数のノートを使うノート術と真逆のノート術それがノート1冊法です。
「ノート1冊」なら誰でも情報を活用できるという「常に1冊のノートだけに情報を入れ、それを読み返す」単純だからこそ使いやすく続けられます。このやり方には、何も特別な用意もルールも要りません。「そんな簡単なやり方では、効果はあるの?」と言う人が多いかもしれませんが、その逆で、簡単だからこそ効果が望めます。
「簡単」「続く」「自由」という3つのメリットが揃っているノート術です。
大事なことはただ一つで、常にノートとペンを持ち歩き、1冊のノートだけに情報を入れ、それを繰り返し読み返してみてください。
まとめ
どちらにせよ、学習には繰り返しのインプット、アウトプットが欠かせません。
あなたにとってその“インプット、アウトプット”の作業をいかに効率よく多く出来るのはどちらなのか?
この記事では、対照的な2つのノート術「予習ノート・授業ノート・復習ノートの3冊法」と「ノート1冊法」をお伝えいたしましたが皆さんには、どちらのノート術が合っていますか?
ぜひ今日から自分に合った“学習に活かせるノート術”を活用してくださいね。
長くなってしまったので次回も、利用目的に合わせたノート術 パート②を更新いたします。
この『JIB-UP(ジブ・アプ)』では、毎回皆さんのスキルアップの方法や考え方、グッズを紹介していきます。
ぜひ皆さんのスキルアップや新しい発見の場になることを祈っています。
次回の更新もお楽しみに。