夢実現のためのノート術

「ノート」は勉強する時や、メモに使われることが多いですが、
実は夢を叶える時の最強アイテムだと言うことを、皆さまはご存知でしょうか。実際に本田圭佑や、大谷翔平、イチローなど世界で活躍する彼らもノートに夢を書いて実際に叶えてきた人物です。そんな風にノートを使って夢を叶えてきた人達がいるなら、自分もやってみようかなという気持ちも芽生えてはきませんか?
少し前に流行った「レコーディングダイエット」も一種の目標達成ノートです。毎日自分の食べたものを記録するだけでダイエットが叶うんですから、それは「私にもできるかも!」と“ペンとノート”を用意してすぐ、ノートを書き始めてしまいますよね。
今回は、そもそも「夢ノート」とはどういう考え方なのか、どんな所に注意したら、より最短距離で目標達成に近づけるのか、そういったことをお話させていただきます。

“夢ノートについて_01”人が想像することは実現する!!!

まず、呼び方も様々です。「目標達成ノート」以外にも「引き寄せの法則」「夢ノート」「シンデレラノート」なんて呼ばれることもあります。要は、なりたい自分・理想の自分のイメージ像を詰め込んだ世界にたった1冊のノートです。
ノートとまではいかなくても年始の書き初めで1年の抱負を書いたり、受験生は合格したい学校名を書いて机の前に貼ったり、社会人はボーナス査定に大きく影響する評価シートを半年に1回書いたりと、誰もが目標を設定して紙に書き出したことがあるのではないでしょうか。では、なぜ頭の中で思考するだけでなくそれを書き出す方が良いとされているのでしょうか。これは行動経済学にもある「プライミング効果」というものがあります。あらかじめ受けた刺激が無意識に行動に影響を与えることを意味しています。もっと簡単に言ってしまえば、自分の願望を強くイメージすることで脳が勝手に勘違いをするからだそうです。
ここでは2パターンの書き方をご紹介します。自分が好きな方、もしくは思考の癖なんかも考慮しながら書きやすい方を選んで書いてみてください。

“夢ノートについて_02”頭の中で完結させずにまずは視覚に訴える!!!

最初にお伝えすると、目標達成するためのノートを書く時に必要なポイントは

・主語は「私」
・現在進行形もしくは完了形で書く
・細かな情景や、気持ちまで書く
・期日を決める

上記4点です。そして大事なことは、「繰り返し見ること」です。
例えば、「○○kg瘦せる」よりも「私は夏までにマイナス○kg達成して、△△の水着が似合う身体になり海へ行った」のほうが自分としても分かりやすいですよね。こうすることで、夏までに残り何カ月残っているのか、1カ月単位では何kgずつ落としたら間に合うのかなど、ぼやっとしていた目標がハッキリしてきます。
また文字に書き起こすだけでなく、写真やポスターを貼ったり、イラストを書くというアイデアもあります。目標としているモデルさんの写真を貼ったり、買う予定の水着の写真や海の写真があるだけで、文字の羅列よりもなんだかワクワクしてきませんか?他にも「食べたいと思っていた○○をたべれて嬉しい!」など、自分の「楽しい」「嬉しい」などの気持ちもセットで書くのもオススメです。

“夢ノートについて03”今までとは逆!?ネガティブ要素がカギになる!!

しかし一方で、ポジティブなアプローチには、一時的なやる気やモチベーション向上の効果はあっても、長期的な維持にはつながりにくいという側面もあります。そこで、今度はアメリカの心理学者ガブリエル・エッティンゲン博士が20年に渡り研究してきた「WOOPの法則」をご紹介いたします。

WOOPとは、Wish(願望)・Outcome(結果)・Obstacle(障害)・Plan(計画)

上記の頭文字を取ったもので、挫折や失敗、想定できる最悪の状況をすでに組み込むというところがこのWOOPの考え方の大きな特徴です。

ステップ①
 まずはあなたの目標を書きます

ステップ②
 目標が達成されるとどんな結果になるかを書き出します。ここは出来るだけ具体的に書くことをオススメします。

ステップ③
 ステップ①で書き出した目標とステップ②で書いた結果の間にどんな障害があるかを書き出します
妨げる原因や、失敗してしまう要因などです。

ステップ④
 ステップ③で書き出した障害に遭ってしまった時、どうするのかをあらかじめ書いておきます
対処法まで計画しておくことで、目標を達成できる方法として評価が高いのがWOOPの法則とされていますので試してみる価値がありそうです!

“夢ノートについて04”まとめ

自分で書いたページを見ることで、達成する出来る様に行動しなきゃという思考から、すでになっている姿だと錯覚してなりたかった自分や、目標を達成した自分の立ち居振る舞いが自然と出来ていることもあります。内容がどんどん具体的になるにつれて、日々の行動も変わっていきやすくなります。それを手助けする最強アイテムが“ノート”というわけです。最後に、潜在意識に訴えるのがどれくらい大きな影響を与えるのかというエピソードを一つここでご紹介します。
とある野球選手のお話です。
「エラーが続いていた選手は”またエラーしてしまう”と勝手に脳が想像してしまうそうです、そして実際にエラーしてしまいます。」

もちろん最悪の想定をしてそれに備えておくという準備は必要かもしれませんが、この選手は上記のWOOPの法則に当てはめるとPlanの部分が出来ていませんでした。人はどうしてもイメージに左右されてしまうのです。そしてこれを裏付けるかのように、日本一になった野球チームの合言葉は「絶対大丈夫」でした。この野球の話にはノートは出てきませんが、何回も繰り返していることが分かります。
人間はすぐ忘れてしまう生き物です。自分の叶えたい目標や夢が詰まったノートを繰り返し見ることで、達成に向けて一歩ずつ近づいていきましょう!この『JIB-UP(ジブ・アプ)』では、毎回皆さんのスキルアップの方法や考え方、グッズを紹介していきます。ぜひ皆さんのスキルアップや新しい発見の場になることを祈っています。
それでは、次回の更新もお楽しみに。