社会人のためのノート術②

前回は“学習に活かせる”ノート術を紹介させて頂きました。こちらの記事はその続編となります。
→前回記事リンク(社会人のための利用目的に合わせたノート術①

さて、利用目的に合わせたノート術ということで、今回は“生活に活かせるノート術”を紹介します。 “生活に活かせる”と聞いたら、皆さんは何を思い浮かべますか?又はどんなキーワードを思い浮かべますか?私は“日々の生活が便利になる”とか、“今の生活に適応性がある”、“生活に役立つ”というキーワードが浮かんできました。“生活に活かせる◯◯”というものは、今の生活をより良くなるために使うものであったり、行う習慣のことを指します。
では“生活に活かせるノート術”とは?

“ノート”を使うと人生で大切な2つの力が身につく!?

まず、なぜノートそのものが、生活に活かせるのか?
前提として“ノート1冊”を使うと何かを“始める力”“続ける力”の2つが身につきます。
この2つは、今の現代人に足りない力とも言われており、仮に英会話、ダイエット、資格の勉強、禁煙など、始めたいのにできない人には、共通点があり、必ず「次の機会に」が口癖となっています。人生に「次の機会」などありません。ですから、何かを目指すにも“始める力”が最重要です。その“始める”という行動が、ペンと、ノートと少しの時間を用意するだけで簡単に出来てしまうのです。他の物事より始まりのハードルを低くすることが可能です。今日あったことをノートに書いてみる。やることリストを書き出してみる。それだけでも問題ありません。先ずは“始める”ことを意識してみましょう。
次にすごく大切な力は“続ける力”。始めることが出来たらそれを簡単に辞めずに継続することです。あの有名なイチロー選手も「夢や目標を達成するには1つしか方法がない。小さなことを積み重ねること。」と語られています。
“続ける”という行動も、場所や時間に捉われないノートにメモをするというだけですので続けることが出来ます。

自分らしくいられるマイノートを始めてみよう!!

そこで今回は、人生に大切な“始める力”と“続ける力”の2つを身につけるために、筆者がおすすめの自分自身と深く向き合え、自分らしくいられる「マイノート」に焦点を当ててお話ししていきたいと思います。
マイノートとは、自分の「好き」や人生で大事にしたい言葉などを集めた自分の雑誌のようなものです。自分の心のアンテナにひっかかったことを、1冊のノートに日付順に記録していくノートのことで、いいな!と思った雑誌の切り抜きや名言、悩み、アイデア、気づき。とにかく自分の心のアンテナにひっかかったものを、どんどん1冊に集めていきます。
使い方や書き方に特にルールはなく、ただ1冊にまとめるのがポイントです。1冊のノートに情報をまとめるメリットとは、その時に感じていたことがぎゅっと凝縮されていることです。「あのときこんなこと考えていたんだ」「この時期はこんなことを頑張っていたんだ」など一目でわかります。
SNS上の誰かではなく、過去の自分と今の自分を比較できるのが良いところで、自分の成長を感じられ、その毎日の積み重ねこそが自分への自信の材料となります。自信は元々あるものではなく、こうして積み上げていくことでしか作ることが出来ません。ノート一冊にまとめることで、成長が「見える化」し、また普段吐き出せない気持ちも、いつか忘れてしまうようなその瞬間の気持ちも、どのノートに書く?と悩む時間や、どれに書いたっけ?を無くすことができます

「正しい見える化」についてしっかり学んでから取り組む大切さ!!

しかし、ノートに日々を書き出すということは、「見える化」するということ。見える化はメリットと、デメリットがあるため注意してください。そもそも、見える化とは?というお話をしますと、「見える化」とは、その名の通り、「わからない」という状態を、「わかる」という状態に見えるように変えることをいいます。「見える化」は、頭の中を整理するには欠かせません。メリットの多い「見える化」ですが、「見える化」を突き詰めようとしようとするとキリがないので、「見える化」作業に手間をとられたり、逆に非効率になる場合があります。「見える化」のデメリットも、理解したうえで進めることが大切です。では、「見える化」のメリット・デメリットを整理しましょう。

見える化のメリット
・自分のことや問題が明確になる
・問題に対して改善策を実施できる
・問題対して意識する事ができる
・日々のモチベーションをアップ

自分がよくわからない、これからの将来のことがわからない、など、もやもや状態は生活のストレスとなり、日々の生活へのモチベーションを低下させます。「見える化」によって、今を客観視することが可能です。つぎに、見える化のデメリットについてもしっかりと理解します。実は「見える化」はやりすぎは良くないですが、基本的にはデメリットはありません。「見える化」のやり方を間違えると、デメリットになるという考え方です。

見える化のデメリット
・見える化自体が目的になる
・結果に執着してしまう
・プレッシャーになり自分に嘘をついてしまう
・見える化した事で逆にモチベーションが下がる

「見える化」の大きなデメリットは、「見える化」したことを受け入れられない。という自分になってしまう事です。また、問題解決がされなければ、「見える化」の意味が無いでので「見える化」されると都合の悪い事は、阻止されるケースです。デメリットは存在しますが、一度俯瞰し自分を振り返るには、やはり「見える化」は必要です。時々、思い出したようにする「見える化」は、大変で、意味のない物です。「見える化」を毎日のルーティンとしてノートを使いながら生活に取り入れることが大切です。

まとめ

実は、もっとも大切なのは第三者視点。見える化を進める上で大切なポイントは、見える化のデメリットも意識して進めることです。それは、「見える化」により悪い面が明らかになると、逆にやる気がおきなくなってしまうことがあるから。そのような気持ちが入り込まないように、「第三者視点を入れる」が大切です。

ぜひ、自分をもう一人のパートナーとして、「マイノート」を始めて、そして続けてみてくださいね。

引き続きこの『JIBUP(ジブアプ)』では、毎回皆さんのスキルアップの方法や考え方、グッズを紹介していきます。ぜひ皆さんのスキルアップや新しい発見の場になることを祈っています。次回の更新もお楽しみに。